ビジモ光は法人におすすめ?申込み前に評判やメリット調査は必須

法人向けのインターネット回線「ビジモ光」を紹介します。個人宅のサービスとしてはおすすめしませんが、法人契約でお探しであればそれなりにメリットがあるかもしれません。
ただ、先にお伝えしておくと、光回線特有のキャンペーンなどはありません。少しでもお得さを求めている方には魅力が半減してしまうので、その辺のことも考慮しながら確認されてください。

ビジモ光(BiZiMo光)のとは
ビジモ光を提供している「株式会社アクセル」は、光通信グループの子会社です。
同じ光通信グループの「Hi-Bit」が提供している「光ギガ」というサービスは、勧誘方法に不正があって総務省から行政指導を受けたことがあります。現在は改善されているようですが、そういったグループというのは知っておいて損はないです。
基本はプロバイダ一体型
ビジモ光はNTTの光回線を借りているので、高速通信でありながら、ビジネスに特化させた光コラボになっています。
自社のオリジナルの強みを押し出していけるのが光コラボ最大のメリット。NTTのおかげでみんなそれぞれの良さを引き出せています。
フレッツ光では基本的に光回線とプロバイダの請求が別々のため、請求書が色々なところからきてイライラするかも。でも、一体型だと請求額もわかりやすくなり、料金を計算する手間がなくなります。
ビジモ光の料金
ビジモ光の料金プランは細かく分かれています。「光回線のみ」のプランと「プロバイダ一体型」のプランがあるので、自分に合ったほうを選べばOK。
契約期間については、他社の光コラボでは2年契約のところが多いですが、ビジモ光では全てのプランで3年契約(36ヶ月)です。
「光回線のみ」プラン
光回線のみを契約するプランでは、プロバイダを自分で選ぶことができます。
前に使ってプロバイダを継続して使いたい場合は光回線のみのプランでも良いでしょう。しかし、基本的に各社でやっているプロバイダ一体型の方がメリットが多いので、拘りがなければ一体型のプランを選ぶようにしましょう。
下記の料金に加えて、プロバイダの料金が500円~1200円ほど追加でかかります。勘違いして、光回線のみのプランを見て「安!」と思っちゃう人もいるので気を付けてくださいw
戸建の場合
プラン | 月額料金 | 特徴 |
ファミリー 44 |
4,400円 | なし |
ファミリー 4780 |
4,780円 | セキュリティ バックアップ |
ファミリー RDライト |
5,080円 | セキュリティ バックアップ ランサムウェア対策 |
ミニパック | 2,980~ 4,680円 |
2段階料金設定 |
マンションの場合
プラン | 月額料金 | 特徴 |
マンション 34 |
3,400円 | なし |
マンション 3780 |
3,700円 | バックアップ |
マンション RDライト |
4,080円 | バックアップ ランサムウェア 対策 |
なにやらプラン名の横に「4480」とか「34」なる数字がついてますが、これは月額料金を表しているだけ。パッと見わかりづらいよ…。
戸建のみ、ミニパックという2段階料金制のプランがあります。ネットを使った分だけ上記の範囲内で料金が高くなっていくものですが、動画などを視聴される方であれば通常プランを選んでおけば間違いないです。
一番安いプランとミニパックではウイルス対策がありませんが、それ以外のプランでは「KINGSOFT」というウイルス対策ソフトの有料版がついています。
しかし、KINGSOFTには無料版もあり、有料版とまったく同じ機能が使えます。唯一の違いは有料版では広告表示が消せることのみ。
広告を消せることにこだわりがある人なら嬉しいことですが、実質無料で使えるソフトが月額料金に上乗せされてると思うと、私はあまりいい気がしませんw
また、特徴にあるバックアップサービスは「AOSデータ」が提供している以下の2つのソフトが使えます。
- AOSBOX Cool(Windowsパソコン用)
- AOSBOX Cloud(iOS/android用)
どちらも容量無制限でクラウド上に大切なデータを保存しておけます。ちなみにクラウドとは、パソコンやUSBメモリではなくネットワーク上にデータを保存しておき、安全に利用できる技術のこと。
大事なファイルが入っていたパソコンが壊れてしまったり、USBメモリを失くしてしまうと、データは戻ってきませんよね。でも、クラウド上にデータが残っていれば、そこからデータを復活できちゃいます!

「プロバイダ一体型」プラン
プロバイダ一体型プランは、光回線とビジモの自社プロバイダ「BiZiMoネット」または、ビジネス向けの「BiZiMoネット(固定IP)」が一緒になったプランです。
光回線のみのプランとの違いは、一番安いプランでもウイルス対策ソフトがついていることですね。
戸建の場合
プラン | 月額料金 | 特徴 |
ファミリー 53 |
5,300円 | ウイルス対策 |
ファミリー 5980 |
5,980円 | 固定IP |
ファミリー Biz5680 |
5,080円 | バックアップ |
ファミリー RD |
5,980円 | バックアップ ランサムウェア対策 |
ミニパック | 3,980~ 5,680円 |
2段階料金設定 |
マンションの場合
プラン | 月額料金 | 特徴 |
マンション 42 |
4,200円 | ウイルス対策 |
マンション 4980 |
4,980円 | 固定IP |
マンション Biz4580 |
4,580円 | バックアップ |
マンション RD |
4,980円 | バックアップ ランサムウェア対策 |
「固定IPって何ぞや?」という声が聞こえてきそうなので、簡単に説明しておきます。
IPとはIPアドレスのこと。インターネット上の住所みたいなもので、普通はインターネットに接続するたびにIPが毎回変わっちゃいます。
このIPを固定して自分だけが知っておくことで、外部から自分のパソコンを操作したり、パソコンにつないだWebカメラで、自宅や店舗内を監視したりできます。
まぁ、結局はビジネス向けですし、料金も高いので普通の人は使いませんw
ビジモ光の初期費用と解約金
- 「契約するのにどれくらいお金がかかるんだろう?」
- 「もし通信速度がヒドくて解約したくなったらいくら取られるんだろう…」
契約前にこんなギモンが浮かぶかと思いますが、ここは初期費用と解約金を見ればすぐに解決します。初期費用とは「契約事務手数料」と「工事費」を合計した金額のこと。
多くの光コラボでは、戸建タイプよりもマンションタイプのほうが工事費が安くなります。しかし、残念ながらビジモ光はマンションでも戸建と同じ料金です…。
新規の初期費用は高め
契約事務手数料 | 3,000円 |
工事費 | 24,000円 |
合計 | 27,000円 |
新規の場合は工事費が結構高く、契約事務手数料と合わせると27,000円。他社と比べて高め。
他社では合計2万円台前半にとどまるところが多いので、3万円近いとなると大きなハードルです。新規契約の工事費こそ、他社との大きな差につながる初期費用の重要ポイント。
転用の初期費用は他社とほぼ同じ
契約事務手数料 | 3,000円 |
工事費 | 0円 |
合計 | 3,000円 |
フレッツ光から転用する場合は、自宅の光回線をそのまま使うので工事いらず。
契約事務手数料3,000円だけかかっちゃいますが、他社でもよく出てくる金額なので転用の場合は他社と比べて大きな差はないです。
契約期間の割に解約金は高めかも
契約期間(36ヶ月)内の解約金は以下の通り。
解約金 | 15,000~20,000円 |
2段階料金制の「BiZiMo光 ミニ」プランだけ20,000円で、それ以外の全プランは15,000円の解約金がかかってきます。
解約金は光コラボによって、条件の違いで細かく変わる部分ですが、2年契約であれば10,000円~15,000円くらいのところが多いです。3年という長期間契約の割には少し高めといったところ。
ビジモ光のメリット
ビジモ光のメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。
24時間出張修理オプション
「24時間出張修理オプション」は法人・個人事業主向けのサービス。
– | 戸建 | マンション |
月額料金 | 3,000円 | 2,000円 |
通常の光回線ではトラブルが起きたときでもだいたい9:00~17:00頃までしか受付してくれませんが、24時間・365日の保守対応により、万が一のトラブルに備えることができます。

オフィスかけつけ訪問サービス
「オフィスかけつけ訪問サービス」は、スタッフがネットや無線LANの設定を行ってくれる法人向けサービスで、2種類のプランがあります。
プラン | 1000 | 2000 |
料金 | 1,000円 | 2,000円 |
機器 | ONU ホームゲートウェイ ルーター |
ONU ホームゲートウェイ ルーター ビジネスホン |
内容 | ネット接続設定 無線LAN設定 |
ネット接続設定 無線LAN設定 光電話設定 |
プランによって月額料金が異なり、2,000円のプランではネット設定に加え、電話の設定も行ってくれます。
BiZiMo Wi-Fiルーター
「BiZiMo WiFiルーター」は法人・店舗・事業者向けのサービスです。
月額料金 | 1,480円 |
一般的に使われている接続方式は「PPPoE(IPv4)」といって、利用者が多く混み合っています。でも、このルーターでは利用者が少なくて快適な次世代の接続方式「IPoE(IPv6)」を、回線工事や設定なしでかんたんに使えます。
ビジモ光のデメリット
ビジモ光は法人向けでは独自のオプションがありますが、個人向けではこれといった特徴がないので、デメリットが多いです。
月額料金が高い
ビジモ光のデメリットとしては、まず月額料金が他社と比べて高いです。大手の光コラボと比較しました。
– | 戸建 | マンション |
ビジモ光 | 5,300円 | 4,200円 |
ドコモ光 | 5,200円 | 4,000円 |
ソフトバンク光 | 5,200円 | 3,800円 |
@nifty光 | 5,200円 | 3,980円 |
ビッグローブ光 | 4,980円 | 3,980円 |
数百円程度の差ではありますが、年間で数千円の差となるので油断してはいけません。また、ビジモ光の場合は3年契約なので、下手に契約すると、3年間も無駄に高い料金を払うことになってしまうかもしれませんよ?
毎月の出費を抑えたいのであれば、ちょっとの差だとしても月額料金が安いところを選ぶべきです。
スマホセット割がない
他社の光コラボでは、光回線とスマホをセットで契約すると月額料金が割引される「スマホセット割」があります。
例えば、au・ドコモ・ソフトバンクでは光回線とスマホをセットで契約すると、月額1,000~2,000円程度の割引を受けることができます。セット契約をするだけで、難しい条件もなく年間12,000円以上もおトクに使えちゃうんですね。
スマホを使っているけど光回線を契約していない人という人には、スマホセット割は今の時代ではマストです!
キャッシュバックがない
他社では、契約するだけで高額なキャッシュバックを受け取ることができるキャンペーンがありますが、ビジモ光では、契約しても特典はまったくありません。
「新規契約で最大キャッシュバック○○円!」と、大々的にキャンペーンを打ち出している光コラボはたくさんあります。こういわれると契約したくなりますよね?こんな風に、多くの光コラボではキャッシュバックで新規顧客を増やしています。

ビジモ光の口コミ・評判
光コラボの評判は、SNSに上がっている口コミを見れば大体わかりますが、ビジモ光は知名度が低く、法人向けであるためか、SNSには全く口コミがありませんでした。
代理店の勧誘が怪しい?
Yahoo!知恵袋で、ビジモ光の代理店の勧誘を受けた方の投稿が見つかりました。
NTTフレッツ光使ってるなら回線そのままで、プロバイダー契約なしで今の契約より安くなるから変えませんか?
って勧誘の電話が『株式会社アルトプラス』という会社からあったんですが、今より安くなるなら・・・と思って契約してしまったのですが、後から調べてみると
http://www.jpnumber.com/freedial/numberinfo_0120_098_072.html
NTTとアルトプラスは全く関係ない会社だそうで・・・。
契約先から教えて貰った番号もアルトプラスの番号とは違うものですし・・・。
なにか怪しいような気がしてなりません・・・。この場合どうすれば良いでしょうか?
出典:Yahoo!知恵袋
口コミで書かれている代理店「アルトプラス」のホームページを見てみると、ビジモ光のほか、フレッツ光と光ギガを販売しているようです。
光ギガはこの記事の冒頭で紹介した、総務省から行政指導を受けた「Hi-Bit」が提供している光コラボです。つまり、このアルトプラスという代理店は、フレッツ光以外は光通信グループの光コラボを販売しており、ビジモ光の勧誘でも光ギガと同じやり方をしている可能性はなきにしもあらず。
一般の方ではなかなかここまで調べる人はいないと思いますが、気になったサービスの運営会社だけでなく、提携している会社の背景を知っておくと光コラボの比較にすごく役立ちますよ。
まとめ
ビジモ光は月額料金が高いのに加え、他社で行われているおトクなキャンペーンがないので、個人で契約する方にはおすすめできません。それに加えて、光ギガと関係のあるサービスなので不安を煽られますね。
法人の場合は24時間365日のサポートや、高速通信が使えたりするメリットがあるので、検討されてみてもいいかもしれません。
ビジモ光にはない、キャッシュバックやスマホセット割などがある光コラボは多いので、必ずチェックされてくださいね。
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